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HN:
ラピス・フォグス
性別:
女性
職業:
道化師
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ここに来てから、良く、眠れない…。

混乱して、もう、何も分からない…。






始まる、暗い暗い、闇の世界。
そこに居るのは、ボクと私…。






「こんばんは、ラピスラズリ。」
「…あなたは?」
「忘れたの?…それは自分自身が良く解ってるはずだよ。」
「…ああ、そうでした…。」
「ねぇ、そろそろ返してよ。」
「何を、ですか…?」
「とぼけないで…。そろそろ、身体を返してよ。取り返しがつかなくなる前に…。」
「まだ…です…。もうちょっと…待ってください…。」
「もう十分待ったよ…。これ以上待っていたら、君まで消えかねない…。」
「お願いです…もうちょっとだけ…。」
「もう見ていられない…。こんなに傷ついてるのに、まだここにいるつもり…?」
「でも…でも…。」
「君だって気付いてるはずだよ、ラピスラズリ。もしかしたら、もう手遅れかもしれない事に…。」
「…、」
「私達はあそこに居るべき人じゃない…。最初から…わかってたはずでしょ…?」
「…なら…、どうして貴方までそんなに哀しい顔をしてるんですか…?」
「…それが…私だから…。だから、君なんだ、ラピスラズリ…。」
「…そうですね…。」
「忘れてないよね…、私達が何者なのかを…。」
「ボクは、ラピスラズリであって、誇り高き道化師…、それ以外の何物でもないです…。」
「そうさ、それ以上でもそれ以下でもない、ただのラピスラズリ、道化師…。」
「どうしたらいいんですかね…?」
「君は少し、大きくなりすぎたのかもね…。そんなに…居心地が良かったの…?」
「…、…。」
「でも、分かってるはずだよ…。君には…私達には必要ないものだって…。心なんて、不要のものだ。私達に必要なのは、物事を冷静に、公平に見る事の出来る目だけでいい…。」
「心を持ってしまったら、」
「ボクらは私達で居られなくなるから…。」
「ボクはラピスラズリ、道化師です…。」
「そうでしか、君も私も生きられない…。」
「あの時ボクは誓いました…。」
「心を捨てて、人である事を捨てたんだ…。」
「あの人の物になって、あの人の望む物になると決めたから…。」
「ラピスラズリ、今更何を迷う必要があるの?」


君はもしかしたら、近いうちに選択を迫られる。
それは右か左かもしれない、善と悪かもしれないし、または生か死かもしれない…。
でもそれは、君と私にとって、重大な選択には変わりない…。もしかしたら、君が君でなくなるかもしれない…。
そして君は今、教えを破ってしまっている…。
ラピスラズリ、今ならまだ間に合う、早く、早く…。

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ラピスとデモンと道化師と1 HOME __。