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「こんばんわラピスラズリ」
「…、……。」
「どうしたの、今にも雨が降りそうな顔をして。」
「どうしたら、いいですか。」
「決めたの…?」
「…(首を振って)…。分からない、です。」
「じゃあ、どうしたの?」
「ボク、このままだと、道化師じゃなくなってしまいますっ…」
「うん、そうだね。」
「ボク、団長を裏切ってしまいますっ…」
「そうだね…。」
「でも、無理なんですっ…、もう戻れなくなってしまってるんですっ…、どうしたらっ…」
「やっぱり、離れるしかないよ…。それは、分かってるだろ…?今までだって、そうして来たじゃないか…。」
「無理なんです…、今度は、無理なんですっ…」
「だから、言ったでしょ…。今すぐ縁を断ち切って、ここから出よう。」
「何度もそうしようと思いました。でも、でも…、」
「止めて、ラピスラズリ、そんなに腫らした目で、私を見ないで、このままじゃ…」
「何度も何度も、そうしようと思いました!でも、痛いんです!離れる事を考えると、心臓が痛いんです!!」
「…、」
「苦しくて苦しくて、何かがあふれ出て、世界が歪んで見えるんです、今みたいに…。」
「…、」
「痛くて、しょうがないんです…。」
「…。」
「ボクは、道化師失格ですか?」
「ラピスラズリ…。」
「やっぱり、ボクには無理だったんですか?」
「ねぇ…、」
「ボクはやはり、ここにっ…
「泣かないで…ラピスラズリ…(抱きしめて)」
「…………、……どうしましょう、ボク、本当にこのままだと、」
「大丈夫、まだ間に合う…。ここからでよう…。」
「でもっ…」
「痛くても、その時だけだよ…。ここから出れば、全て終わるから…。」
「…っ…、」
「だから、泣かないで、お願い、ラピスラズリ…。君が泣いてしまったら、何のために、私が…」
「…ごめん…。」
「謝る必要はないよ…けど…君が泣いてしまうほど、事は重大なんだね…」
「…、ラピスラズリ…、」
「やはり、私がもっと早く…。」
「でも…ボク…」
「私に身体を返して、そうすれば、もう君が傷つくことはな…」
「ラピスラズリ、ボクも、気が付いてしまったんです…、」
「どう言う意味…?」
「間違えてます…、身体を返せと言う事に…。あなたも、気が付いてるはずです…。」
「…、言わないで…。」
「ボクと君も、見ないふりをしていただけなんですよ…。」
「それは、ここに居て君が変わってしまったから、気が付いてしまったことなの…?」
「薄々は、感じていたと思います…。でも、ハッキリとしたんです…。」
「君は…そこまで大きくなってしまったんだね…。」
「意味がないんです…、だって、あなたとボクは…」
「 ―…だから…。」
「もう、決まった…?」
「…決めました。」
『 さよなら 』