狐：はいそんなこんなで

梟：早くも

『Ｂａｒ黒衣第２回！！』（ビシーッ）

…予想以上にポーズとるの恥ずかしいんだな…。

あ、お兄さんもそう思った…。

早くも…って第２回言ってる時点で設定メチャクチャだよな、ココ。

まーまーいーじゃないか別に。
ははっ、ここＢａｒ黒衣はこの狐のお兄さんの支配下にあるも同然だからね！！

ゴッ（タライ）

フベッ・・・

うわっ…
痛そー…
…大丈夫ですかーオニーサーン？
つかなんでタライ…？

Ｂ：あ、忘れてましたっ…
こちらＢａｒ黒衣では、創造主である霧様に不都合があった場合、タライの落下、もしくはそれ同等のオプションがございますので、お気をつけてくだい。

マジでかっ！？
背後何さまのつもりなんだ！？

ゴッ（本日２度目）

フガッ！？

フフ…
君も俺と同じだね…！（ぐっじょぶ）

うるせー黙れおっさん。

なっ！？
お、おお、おっさんはラピスちゃんでしょ！？

あー…、あいつはー…うん…。

否定肯定もしないで言葉を濁すのもヒドイと思うんだーお兄さん。

Ｂ：お待たせいたしました。本日はロゼワインをお持ちいたしました。

『どーもー。』

んで、早速２回目をやってる訳だけど、どして急に？

何か理由がなければやってはいけないの！？

あいや別にそゆ意味では…

まぁ理由ならあるけどさ！

早く言えよ。

…はい。
んーと、さっきから何度も何度も黒衣、黒衣って言ってるけど、この俺達にとって不吉な名前の由来はなんなの？

た、確かに…。
あまりよろしくないような…。

バーテンさんは知ってますか？

いえ私もちょっと…。
背後様をお呼びいたしましょうか？

え゛！？呼べんの！？

ええ、１回につき１度限りですが…。

何だその無駄なオプション。

え、取りあえず背後さんお願いします…。

かしこまりました。
背後さん入りまーす！

『Σ・・・！！』

どろーん

霧：はいはい助け舟来たよ。
そして何が「どろーん」だとか突っ込んだら駄目。

ホントに来た！

何だねその以外そうな顔。

だって背後のことだから面倒くさいとか…

否定出来んがまぁ来てやったよ。

…（イラ）

で、バーの名前の由来は？

そのまんまの通り黒衣（くろこ）ですよ（きぱ）

…いまいちよく…。

仕方ない。
懇切丁寧に解説してあげよう。
ここで言う黒衣とは、歌舞伎とか人形浄瑠璃とかで、俳優さんや人形の演技や舞台進行の介添えをする人の事だよ。
黒子・黒衣でもいいし、くろごと読む場合もあるんだって。
まぁ直接的な意味は「表にでないで物事を処理する人」な訳だけどね。

するとあれか。
オレっち達は裏方な訳だな！？

今のところｗ

「ｗ」を付けるなうっとおしい。

やんっ、梟さん怖ーい！
背後さん帰るー！

あ゛！テメコラ（=言=）
狐も何か言えよ！

…はい？…

…何呆けてんの…？

いや…
由来だけどさ、なんとなくそんな気はしてたんだ…。
別に期待とかしてた訳じゃないよ？本当だよ？

うん…。
狐って酒入ると愚痴上戸って言うのか…
何か面倒くさくなるんだな…

そんなことないさ。
ほら、梟ももっとお酒飲みなよ。美味しいよ？
君だって愚痴くらい有るでしょ？お兄さん聞いてあげるからこの際言っちゃいなよ？ね？ほら。

え、あ、ちょ、
止めて下さいホントに。
無理ですオレっちそんな飲めませんて何やってるんですか狐さんー！？

どうせ飲むなら樽ごと行こうよ。ね？

ストップ。
狐さんマジでストップ。
お願いだから樽をこちらに向けないでクダサイって。
止めて、ねえ、止めてってば狐さんストップストップ！スト…やめ、ちょ！やめ…あああああぁぁぁぁぁぁ！！！！

ざっぱん

客さん、飲み過ぎはあんまり体に良くないですよ？


店内中に広がるロゼワインの甘い香り。
心に響く、バーテンさんの優しい言葉…。

そして今日もまた夜が更けるのだった…。

またのご来店お待ちしております…＊



（誰が来るかよってね^^）