「出ていけ」

「目触り」

「害虫」

悲しくなんかない
だから笑う

ヘラヘラ

「何だよコイツ…」

「さっさとどっか行けよ」

頭に当たる、礫
片方の世界が、深紅に染まる

ヘラヘラ…

「当たった！」

「あっち行け！」

それでも、
不思議と辛くは、ならない

ヘラヘラ

『コレデワタシハ、一人前』

嬉シイナ

やがて

止まる暴力

静まる罵倒

そして　誰かがこう言った

「キモチワルイ…」

へらへら

「あはは、馬鹿みたい」

『ははっ、相変わらず泣き虫だなー。』


ごめんなさい
また、約束を破りました。


『…うん。仕方ないよ。悲しい時は、涙が出ちゃうもんね。』


私が無力なせいで、
また貴方を困らせています。


『え？泣かない方法？』


無力な私に
どうか…
どうか、言葉の枷を…




『泣かないで、ホラ、おまじないを掛けてあげるから…』








 

ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい


許して

許して

許して


お願い…