モトリー服に月のペイント
怪しげなる言動は男の道化師
男は、自分を【宝石職人】だと言いました。
大切な大切な宝石箱へ、男は【Pandoraの箱】と名づけるのでした。
宝石職人は濃い霧の中、道端に捨てられた名もなき原石を見つけました。
光らぬ宝石は、無残にも捨てられたのでした。
宝石職人は原石を拾い上げ、無価値な石に価値を与える事に決めました。
光を頑なに拒む原石は、なかなか輝くことができませんでした。
宝石職人は自分の全てを原石に捧げ、狂ったように磨き続けたのでした。
我を忘れた宝石職人は、毎日毎日、飽きもぜずに磨き続けました。
そして、宝石職人は磨き過ぎてしまいました。
歪に歪む光
宝石職人は、最後まで気が付くことはありませんでした。
磨き上げられた宝石は、
いつしか宝石職人の手による光の下のみでしか、
輝きを許さぬ石になりました。
ある日、宝石職人がいなくなってしまいました。
宝石箱に、未知なる光が差し込むのでした。
宝石箱の石達は各々に輝き、外界へ散らばりました。
そして、
歪まれた石は、
取りだされることなく、
2度と、
輝く事がないのでした…。
青き原石は、『 Lapislazuli 』といいました。
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