A clown of azure….出ない　「　　　　」　言葉

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2025年05月04日 (Sun) CATEGORY:

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2011年09月25日 (Sun) CATEGORY:秘密の隠し部屋 COMMENT:0

潮時だと思った。

だって、

こんなにも温かな笑顔で溢れてる

ふと気が付いて、周りを見た時、
温かな笑顔で溢れている事に気が付いた。
同時に、何かが心の中に、ストンと収まった。
それは悟りに近いようで…

ここに自分の居場所は、ない。
あるけれど、時期に無くなってしまうだろう。

コレがルール、規則、望み。

そう、自分は”道化師”

それは絶対に変わらない事実
それは絶対に忘れてはならない戒め
それは絶対に消えてはいけない絆

自分が自分であるために

（道化師と言うものは、人を幸せにするお仕事ですよ？幸せな人は、温かい笑顔をしてるじゃないですか。）

だから、ここを去る。

だから、言わなくちゃ。

（世界は広いですよ、幸せに出来る人も、一杯いるんです）

何を、迷う必要があるの。

だから、言わなくちゃ。

皆の中に、自分が残るその前に。

手遅れになる前に。

そう言う、存在なの。

ここを去るのは、とても簡単な事。
一言、挨拶をすれば良いだけだから。

早くしないと。

これで、終わるから。

みんな、

「　さようなら　」

どうして、出ないの。

声が、出ない。
言いたくても、その一言が、言えない。
なんで。
どうして。
おかしい。
目の前が、水槽のように歪んで見える。

お願い、出て。

これだけ、言わせて。
最後のお願いだから。
自分が自分で、あるために。

これが、最後のチャンスだから。

だから、さぁ、

息を吸って、口を開けて、喉を震わせて、

言うんだ。

「　　　　　　」

ほら、世界はこんなにも残酷だ。
何事も無かったかのように、周り続ける。
また、世界に捨てられた。

なんで、なんで、

なんで、出ないの…。

言わせてよ、最後位…

お願いだから…。

なんで、こんなに苦しいの…

止まらない、目から何かが溢れでて、何も見えない
止まって、何で、出るの。
息を吸う度に、痛みが全身に走る。
吸う空気が、毒にさえ感じられる苦痛。
なんで、なんで。

なんで…

言おうとすると、苦しくてしょうがない。

言おうとすれば、拒否される。

お別れ、言わなくちゃ。

だって、
これ以上ボクが私が自分が居たら、また…

周りはこんなにも、笑顔で溢れてるじゃないか。

なんで　なんで　なんで　

なんで！！

どうしてこんなにも、胸が痛いの…

　

涙が止まらないよ…

痛いよ…

痛いよ…

＋：＋：＋

幸せの結末を選んだはず。
そう信じてた。

でも、知ってしまったから。

そもそも、どうして自分はまた、サーカスなんて作ってしまったのだろう。

気まぐれ？

赤い麗人と再会して、
紫の魔道師に引き合わされて、
白い世界に出会ってしまった。

なおさら、ここにいてはダメな気がした。

出会った人を、幸せにしたいから…。

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