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朝、町から外れた広場には、軽快な音が響いていた。
トンテンカン…トンテンカン…
2週間の公演を終えたサーカスが、次の街への準備に追われている。
テントを畳む者、動物たちを連れていく者、演技に必要な大道具小道具を運ぶ者…。
そんな慌ただしさの中から抜け出てくる、2つの影。
一つは小さく、もう一つ大きい。
大きい影が言った。
「はぁ…、あなたは一体何を落としたんですか?」
小さい影が答える。
「鞭!ルビー姉さんの鞭!あれ失くしたら絶対殺されるっ!」
「もう…。で、どこら辺に落としたんですか?」
「あっち!」
そう言って、小さい影は、そそり立つ外壁の下に存在する遺跡群を指差した。
「また大変なところに…。早く取って帰ってきますよ。皆が待ってます。」
「はーい。」